タチアナ・ナヴァトニコワ
タチアナ・ナヴァトニコワ。この人のも初めて。卒業製作の審査を明日に控えている二十二歳の女性。かちんときたりがつがつしたり。時は過ぎ行き、亀のアグリッピナは…
巻毛が波打つ最終行の光り輝くさまが怖い。
人生は驚きに充ちている
栗原洋一
書肆子午線から以下の新刊が。
栗原洋一詩集『岩船』
『吉田』『草庭』で知られる孤高の詩人の26年ぶりの新詩集。栞=稲川方人・林浩平9月下旬刊行。
書肆子午線から刊行されている本は、どれも大手出版社では読めないものばかりですが、最近では瀬戸夏子さんの『現実のクリストファーロビン』が何度読んでもおもしろく、女性の短歌史のとこや、『クズとブスとゲス』評、クビレ問題や雪の狭間評など瀬戸さんのあっけらかんとした爆破力としつこさと軽さと鋭さが爆発しています。瀬戸さんは、葛原妙子のことを、すごく微細なところをみる能力と言いましたが、瀬戸さんにはそれに加えて、澱んでるところを、落ちると喪うの現実はどうなのかと、観察しながら起爆し、それをまた冷徹に直視し続けるところがあって、多くの人が結局なあなあにしてしまうところを瀬戸さんは見逃さないが、満月まで十五秒の階段にて、みたいなところもある。
『現実のクリストファーロビン』は書店でも売ってるみたいですが、見当たらなければ『現実のクリストファーロビン』で検索すると、子午線サイトにも。この本きっかけで『水牛の余波』が読みたくなりました。
書肆子午線刊行の本はおもしろい。定期刊行の雑誌もあるので、音、映画関係者や数学者、科学者もぜひ。
クノー
『あなたまかせのお話』に収録の「通りすがりに」がよすぎて四回
この短篇以外もどれもよいんですが、「結局あたしのこと愛してな
クノーの説明はクノーレペゼンが熱い水声社ブログより「…作家? 編集者? ウリピアン? アマチュア数学者? 元シュルレアリスト? ガリマール社で百科全集の編集を担当し、マルセル・デュシャンや
岡本かの子
『家霊』なぞ一生読むとは思わなかったが、たまたま読んでみたと
さらし鯨、河豚、鼈、鯰と勇気→宿命と敬虔な気持ち→救いが空回
しみじみと女なる身の懐かしさ
しみじみとどじょうなる身の懐かしさ
しみじみとさらし鯨なる身の懐かしさ
しみじみとすっぽんなる身の懐かしさ
しみじみとなまずなる身の懐かしさ
『家霊』の出来がどうこうより上記のエコーを鳴らすかどうかだと
エコーと同居して暮らして餌食を探すエコーに「ほ ほ ほ ほ ほ ほ」と
やりきれないどじょう汁で、この地はやっぱり湿度が高過ぎる
『家霊』岡本かの子
岡本かの子の短篇はAIと相性良さそで、そこで生まれるゾンビ