文学
『あなたまかせのお話』に収録の「通りすがりに」がよすぎて四回も通してしまった。この短篇以外もどれもよいんですが、「結局あたしのこと愛してないのね」の本作はシンプルながら不滅のおもしろさで、おもしろすぎてつらくなってくるんですね。クノーの説…
『家霊』なぞ一生読むとは思わなかったが、たまたま読んでみたところ……さらし鯨、河豚、鼈、鯰と勇気→宿命と敬虔な気持ち→救いが空回りして、女は歳をとるしみじみと女なる身の懐かしさ しみじみとどじょうなる身の懐かしさ しみじみとさらし鯨なる身の懐か…
『十一人の息子』を読んでいたら、九人めの息子の箇所に書き込みがあり、田舎医者と書いてある。九人めはことのほか洒落者で、甘い目つきをしており、話題が限られている。